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オムスビフクラガエル

オムスビフクラガエル

無尾目フクラガエル科フクラガエル属

ANURA Brevicipitidae Breviceps oryzanimula

 色素が極端に少ない白色半透明のフクラガエル。臀部から背中にオタマジャクシの尾の残りが帯状に貼りついている。これが海苔の様に見え背中から見た姿が「にぎりめし」に似ることからオムスビフクラガエルと名付けられた。米が保管されている所、倉庫や米櫃の中、台所周辺に棲息し、唐突に 「にぎりめし」がある状況を演出して驚かせる。人に見付かると後ろ足で米を掘り、眼だけを残してコメの中にもぐる。 コクゾウムシやシメマダラメイガなど米や食品に集まる虫を食す。体表より塩化ナトリウムを分泌しており消毒効果も発揮する。 卵の中で幼生期を送り卵から小さなカエルの状態で孵化する。ゲル状の卵の中で成長するオタマジャクシは黒い色をしているが成体に近づくにつれ尾を残して色素を失い白くなっていく。 種名の<オリューザニムラ>は「米」と「小さい魂」の意のラテン語を合成したもの。古代日本において「にぎりめし」が祭事の為の神聖なものであったことに由来する。

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