top of page
ツチノコ

ツチノコ

有鱗目(トカゲ目)ヘビ亜目ナミヘビ科ヤマカガシ属

SQUAMATA SERPENTES Colubridae Rhabdophis goudai

全長30~60㎝。頭が大きく、短い尾がある。日本名<ツチノコ>は槌のような形状に由来し、<ノヅチ>などの別称や、尾の短い様子を示す秋田弁から<バチヘビ>とも呼ぶ。 また、ボア上科にみられるケヅメ(足の名残)を2対有し、足があるという資料も存在することから、足をもつ種が棲息する可能性もある。体色は、オリーブ褐色に赤いぶち模様。腹部は黄色。ごく稀に白色の個体が存在する。 長い間、捕獲例がなく生態も不明で、幻の生き物とされてきた。実際は、メクラヘビやミミズトカゲ、アシナシトカゲ同様に、完全な土中生活で滅多に地上に出ることがなく、山奥の地中に迷路のような巣を形成するため、なかなか発見されなかったのであろう。営巣は、ミミズの様に、口から土を取り込み排泄物と共に巣外に出すことで行われるが、腹の中に、いったん土を貯めるため、胴体が太く、内臓は特化している。 雑食でモグラやネズミ、昆虫類、植物など何でも食べる。特に、キノコ類、冬虫夏草を好む。木のうろで果実が醗酵したもの、いわゆる猿酒なども栄養価が高く好んで摂取する。酒を飲んだという目撃情報も事実だと考えられる。  敵を威嚇する際、鼻孔からチーチーという墳気音を出す。卵胎生で、一度の出産で1、2匹の子ヘビしか生まない。

bottom of page