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ドレッドヒキガエル
無尾目ヒキガエル科ドレッドヒキガエル属
ANURA Bufonidae Sivocapillus dreadia
アホロートル(ウーパールーパーの名で知られる)メキシコサンショウオが、幼形成熟(ネオテニー)したもので、外形形態に外(がい)鰓(せい)や鰭(ひれ)と尾鰭を残したまま成熟する。 旧約聖書の“たとえ髪の毛であっても自らの身体に刃物を当てることを禁ずる”という教えから生まれたドレッドロックス(dread=恐ろしい。Locks=房状の)という髪型と、このヒキガエルがねじれた鰭と尾鰭を残したまま成熟するという形状の共通性から、英名<ドレッドトッド>。和名ドレッドヒキガエルもこれに準じる。属名の<シヲカピルッウス>は「シヴァ神の毛髪」の意の合成語。ヒンドゥー教の神話においてシヴァ神が地球を破壊されるのを防ぐため自身の毛髪で強力なガンジスの女神ガンジーを閉じ込めたことから。種名<ドレディア>はドレッドに由来する。 テキサス地方のネイティブアメリカンの伝承に未婚の娘が男性を惹きつけるために角の生えたヒキガエルを隠して持ち歩くというものがあり、中国でも1000歳を超えたヒキガエルには頭上に角が生え、これを食べると仙人になれるというものがある≪枹朴子≫。
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