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ネイルアートモグラ
食虫目モグラ科モグラ属
INSECTIVORA Talpidae Talpa unguisdecorus
和名の由来は、雌の前肢の爪に装飾が施されており、ネイルアート風の容態を示すことから。雄の前肢の爪には、やすり状のざらつきがあり、雌の爪の手入れに使われる。この種は、パートナーが見つかると、雄が穴掘り・エサ取りの担当となり、雌の爪に土中の石や貝など輝きのあるものを選んで使って装飾を施す。爪の装飾には、個体差や地域差が見受けられ、一種の流行のようなものを感じさせる。いったん、つがいとなった雌が、より自らの爪を美しく仕上げてくれる別の雄に奪われることもあるようである。モグラは、土中生活でパートナーを見つけることが大変困難である。爪の装飾というこの行為は、一度出会った大切なパートナーを逃したり、他の雄に奪われぬように行われる行動的進化と考えられる。また、モグラ属としては非常に視覚が発達している為、爪を飾ったり、美しさを比較することができる。種名の<ウングイスデコルス>はラテン語で「美しい爪」の意。
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