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ハネウサギ 白
ウサギ目ウサギ科ハネウサギ属
LAGOMORPHA Leporidae Ikalepus aurisalae
属名<イカレプス>は、ギリシア神話の鳥人「イカルス」とノウサギの属格の合成語。種名の<アウリスアーラ>は、ラテン語で「翼の耳」の意。両の耳が翼のように発達したウサギで、哺乳類ではコウモリに次ぐ飛行能力を有する。 耳には骨格はなく、ゾウの鼻のように筋肉で動く。耳の翼は羽毛状の毛で被われたタイプと、昆虫の羽に近くキチン質で構成された羽のタイプのものがいる。 元来、ウサギの骨は、コウモリと同様に鳥類に近く皮質骨が発達し、竹に似たしなやかさを備え、ねじれ・ひねり応力に優れているが、ハネウサギの骨にはさらに、鳥類特有の中空の骨「含気骨」の部分があり、飛翔中に筋肉に発生する余剰な熱を排出することもできる。足の指は4本で、爪が鋭く、樹上に止まるのに適する。果実や花の蜜など、高カロリーなものを好んで食べ、飛翔にともなうカロリー消費を補う。繁殖は卵生で、春先に草地に営巣し2~3個の卵を産む。卵を産む点でも鳥類(昆虫)に類似しており、カモノハシやハリモグラなどの単孔目への分類も考えられたが、遺伝子構造がウサギのそれであったことから、ウサギ目に分類された。 また、キリスト教の復活祭(イースター)においては、ウサギが彩色した卵を庭に隠すと言われているが、ハネウサギの生態が、この伝承に大きな影響を与えたとする一説もある。
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