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ハムマナティー

ハムマナティー

海牛目マナティー科マナティー属

SIRENIA Trichechidae Trichechus captivitas

他のマナティーが亜熱帯地域に生息するのに対し、アイスランドのミーヴァトン湖及び日本の北海道阿寒湖といった寒い地域に生息。両湖に群生するマリモを主食とする。 特徴的な体表のくぼみは、妊娠中に母体内で巻かれていた伸縮性のあるへその緒が、出生後も体表に残ったもので、外皮は褐色でその姿が加工食品のハムに酷似することより、英名、和名ともに「ハムマナティー」とされた。種名は紐に縛られたような姿から、ラテン語で「囚われの身」を意味する<カプティウィタス>。 阿寒湖では夏、波が強くなり、マリモは波で転がされることで美しい球体の形状を作る。ハムマナティーも波に揺られながら生活する。また、妊娠期間がこの時期にあたるため、胎盤内で胎児を安定させるためにへその緒に全身を巻くと考えられる。 へその緒は皮膚に取り込まれ、出産後も体表に食い込んだ外見で成長を続ける。 肉は見た目通り、ハムに似た味で美味なため乱獲され絶滅の恐れがある。

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