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メロンブタ

メロンブタ

偶蹄目イノシシ科イノシシ属

ARTIODACTYLA Suidae Sus cucumelo

 T字の尾をもつ背中側が半球のブタ。体毛はなく、頭部から臀部にかけて美しい網目模様がある。外観がマスクメロンに酷似することから和名「メロンブタ」。腹側は平滑で淡い緑もしくはオレンジ色の肌をしており、メロンの種に似た乳首が中央に向かい合うように左右に列を成して、密生している。他のイノシシ科やバク科の哺乳類が瓜坊と呼ばれ幼獣期にのみ縞模様があるのとは異なり、成長とともに網目模様が複雑化し成獣になって模様が完成する。  常に2匹のペアで生活し、腹側を合わせて密着することで果実のメロンに擬態する。ビニルハウス内などのメロン畑に生息し、雑草や害虫を食べるが、果実が成熟すると主にそちらを食すようになり、1回の出産で16~20頭を出産するため、乳離れの時期と重なれば出荷に大打撃を与える。  種名「ククメロ」は、植物のメロンの学名に由来し、肉用に適してローストしても甘みが強くジューシーだが、生ハムと併せて「生ハムメロン」として供するのが最高である。

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