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ユウシテッソ(有棘鉄鼠)

ユウシテッソ(有棘鉄鼠)

齧歯目ネズミ科ハリガネズミ属

RODENTIA Muridae Syrmus caudaspinifer

錆びた有棘鉄線(バラ線)とよく似た尾を持つ ハリガネズミの一種。頭部は薄橙色に緑の縞模様。頬にオカメインコのようなピンクの円模様がある。首から後ろの体毛は深緑色から鉄錆色。 平安時代、滋賀県大津市の三井寺(園城寺)の僧侶 頼豪が、白河天皇に約束を反故にされたことを恨んで断食し命を絶って鼠の妖怪に化けたという話をもとに、鳥山石燕が『画図百鬼夜行』(江戸時代・1776年)の中で描いた「鉄鼠」の容姿と模様が似ていることから、和名を「有棘鉄鼠」とする。 属名<シルミュース>は、ギリシア語の「針金=シルマ」と「ネズミ=ミュース」の合成語であり、種名<カウダスピニフェル>は、ラテン語で「いばらを生ずる尾」の意。 昆虫やミミズなどを主食とし、特に金属光沢の甲虫を好む。また、ヒトの生活空間に入り込み食べ物をあさることもある。念仏を唱えるような声で鳴く。

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